犬 病気 小腸 大腸

■小腸性か大腸性かの鑑別が大切
動物の下痢の原因は、小腸にある場合と大腸にある場合の2つに大きく分けられます。原因が小腸にあるか大腸にあるかを鑑別することは重要ですが、知識があればそれほど難しくありません。犬の場合、下痢の原因が小腸にあるときは、体重が減少します。これに対して、原因が大腸にあるときは、体重の減少はあまり見られません。

 

小腸は栄養を吸収するところですから、小腸に病気があると栄養が吸収されません。したがって、体重の減少が起こるわけです。また、同じ理由から、貧血やタンパク質の低下を招くこともあります。これに対して、大腸の主要な働きは水分を吸収することです。したがって、大腸の働きが低下し、水分が吸収されないで下痢が起こっても、栄養はすでに吸収されているわけでから、体重の減少はあまりみられないことになります。また、貧血やタンパク質の損失もあまり起こりません。
■便のチェックからわかる原因
便の状態を調べることも、下痢の原因部位の判定に役立ちます。便にゼラチン状の粘膜が付着していれば、大腸性の下痢です。鮮血が見られる場合も、大腸性です。これに対して、口臭があったり、腸管に空気がたまってお腹が膨らみ、抑えるとゴロゴロ音がしたり、おならが出る場合は、小腸性の下痢です。また、動物がよく水を飲む場合も、ほとんど小腸性が原因です。

 

ほかにも、確実性はいくぶん低くなりますが、次のような判定基準があります。便の量が多い場合は小腸性、便の回数が多いときは大腸性の可能性が高いといえます。また、嘔吐を伴う場合は、ほとんどが小腸性です。しかし、大腸の病気でも、
約30%は嘔吐を伴います。

 

便をこらえることができず、その場で出てしまう場合も、ほとんどが大腸性の下痢です。いずれにしても、下痢の原因部位が小腸か大腸かによって、治療法と処方する薬剤が違ってきますから、その鑑別は重要になります。両者の割合は、ほぼ半分ずつです。
■環境の変化から下痢を起こすことも
嘔吐の場合と同様、食べ過ぎや腐敗した物を食べたために、下痢が起こることもあります。ですから、犬が下痢をしたら、普段より食べ過ぎなかったか、散歩中などに拾い食いをした可能性はないかなどについても、飼い主の方は考えてみてください。

 

特に神経質な犬や仔犬、あるいは特別に激しい訓練を受けている犬は、環境の変化についていけない場合、ストレスが下痢の原因になることもたまにあります。しかし、下痢の原因をすべてストレスのせいにするのは危険です。原因をストレスとする診断が、安易に下されすぎている傾向があります。
■恐い伝染病による下痢
寄生虫がいるために、下痢を起こすこともあります。室内犬は年に2回、室外犬および散歩をする犬は年に4回、寄生虫の検査を受けるとよいでしょう。もし、検査を受けていない犬が下痢をした場合は、寄生虫を疑うこともできます。パルボウイルス腸炎などの伝染病が原因になることもありますが、1年以内に予防接種を受けていれば、心配はありません。とにかく、飼い主の方は、予防の可能な伝染病については、年に1回以上のワクチン接種を行ない、必ず予防するようにしてください。また、食事アレルギーが原因で下痢をするケースもあります。動物が食事アレルギーであることが分かった場合、アレルギーの原因となる食事を除去する必要があります。アレルギーの特別食については、獣医師の指導に従ってください。

 

■元気がない場合は要注意
下痢をしている動物が、元気がある場合とない場合があります。元気がある場合は、さほど心配する必要はありません。しかし、元気がなく、食欲も喪失している場合は、重篤な病気にかかっている可能性もありますから、速やかに動物病院で検査してもらってください。

 

動物病院では、血液検査、尿検査、X線検査のほかに、内視鏡検査、超音波検査などを利用して、徹底的に検査を行なうことができます。特に最近の獣医学の進歩に伴い、人間の医学と同じように、内視鏡(胃カメラ)検査が重要視されています。内視鏡を利用すれば、開腹手術をしなくても、約75%の異物は口から取り出すことができます。
■絶食で胃腸を休める
下痢の治療も、嘔吐の場合と同様、絶食療法が基本です。動物が比較的元気であれば、24時間絶食させます。元気がない場合は、動物病院で輸液を行ないながら、絶食させます。その後、消化のよい物(ドライフードをお湯に浸して、柔らかくしてもよい)を少しずつ与えます。量は健康なときの3分の1か4分の1程度とし、胃に負担をかけないように、何回かに分けて与えます。絶食中に水を飲みたがったら、嘔吐の場合と同じように、氷を与えてください。

 

下痢の治療で最も大事なのは、絶食を含めた食事の与え方です。絶食の目的は、消化器を休めることです。休めることによって消化器の働きが徐々に回復してきたら、消化のよい物を少しずつ与えるわけです。また、症状によっては、獣医師が薬剤を投与することもあります。消化のよいフードや低アレルギー食は、動物病院で販売されています。また、結腸の病気には高繊維食が有効であることが知られています。これも多くの動物病院にありますので、利用することができます。
■飼い主の心構えが動物を救う
嘔吐にしろ、下痢にしろ、消化器病に特徴的な症状が起こったら、飼い主の方はまず「何が原因だろうか」と、思い当たることがないかどうか考えてみましょう。もちろん、このことは消化器病に限ったことではなく、動物のほかのすべての病気についていえることです。

 

たとえば、中毒を起こしたり、何か異物を飲み込んだ疑いがある場合、飼い主の方の情報がないと、獣医師は原因を見つけるために、いろいろな検査を行わなければなりません。早く原因を発見して、対処しなければ、危険な場合もあります。もし、飼い主の方が原因について、まったく思い当たることがなければ、その動物はかなり重い病気にかかっている可能性もあります。いつもいうことですが、言葉を話せない動物に代わって、飼い主がの方が十分に観察する必要があります。

 

 

そして胸が焼ける為、泡の混じった黄色い胃液を戻すのです。

 

下痢、発熱、食欲減退などの合併症状がない限り、
空腹時の嘔吐はあまり心配ありません。
夜、寝る前に一つまみの焼き芋を犬に与えるだけで、
胃酸が中和されて夜中に吐かなくなります。

 

飼主の都合で、食事と食事の時間があまりに
長く空いてしまう場合は、租繊維の多い
玄米やサツマイモ、キャベツ、カボチャ、インゲン豆、ゴマなどを
主食のフードに混ぜて与えます。

 

繊維質の多い食べ物は、腹持ちが良く、
空腹時間を短縮することが可能です。
そのため、犬の症状は改善するはずです。

 

 

*注意点

 

●寝る前に与える焼き芋の量は少しで十分です。
少量でもカロリーが高いおやつは、
1日の食事のカロリーにきちんと入れて、犬に与えてください。

 

●消化の良さを謳い文句にした高脂質、高タンパクのドッグフードは
繊維質が少ないので、すぐに胃が空になってしまいます。

 

●嘔吐は、食事時間が不規則な犬にもよく見られます。
毎日、規則正しい時間に食事を与えるようにすれば、
腸内リズムも安定し、吐き気は治まります。

 

●もし、嘔吐が頻繁に続くようなら、すぐに
犬を動物病院へ連れて行きましょう。

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